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KOKOROJAPON19わだまさと氏撮影1
先日当サイトにおいても紹介しましたが、「KOKORO JAPON展」(主催:一般社団法人アートシップインターナショナル、後援:在仏日本大使館)が去る9月中旬にフランス・パリ・マドレーヌ教会で開催されました。

この展覧会は水彩画家・長尾周二氏が渡仏直後から主宰して毎年のように開催しています。
当初は個展でしたが、彼が日本国内で上記美術団体を設立、途中から団体のメンバーも広く出品するようになりました。
そして今年は彼と友好関係のあるギャラリーなどのご協力もあり、団体以外の優れたアーティストからも多数出品があり、総勢19名のアーティストの出品により盛大に開催されました。
KOKOROJAPON19わだまさと氏撮影2
会場のマドレーヌ教会は芸術の都・パリの中心部にある大きな寺院(教会)です。また現存する有名な史跡であり、世界文化遺産としても知られていいます。もちろん著名な観光名所でもあります。
KOKOROJAPON19わだまさと氏撮影3
フランスで10年以上活動している主宰者の水彩画家・長尾周二にとってフランソワーズ・イカール氏は大きな存在です。彼女はアーティストであると同時にARTEC(欧州造形美術振興協会)の会長もつとめています。
長尾周二は彼女の長年のサポートもあり順調な芸術活動を続けてきました。

そして長尾周二は前出のフランソワーズ氏が率いる「ARTEC」の会員でもあります。
彼はフランスなどヨーロッパでは国際アーティストとして活躍、各地での個展開催はもちろん、ARTEC主催の団体展などに頻繁に出品しています。
KOKOROJAPON19わだまさと氏撮影4
長尾周二ははるか以前は国内で長年にわたり様々な形で芸術活動を続けてきました。
若いころは自動車会社のデザイン課で日本でも指折りのデザイナーに師事し、修行を積みました。
その後画家を目指し上京しました。
東京では日本の芸術の中心地である銀座などをホームグランドにしていました。
当時著名であった画家や美術評論家などともこの時代に知り合いました。

そして東京・多摩地域に美術予備校を開校・運営するにいたります。

しかし少年時代から育み、自身の人生の指針であった「画家としての活動を続けたい」という気持ちはどんどん膨らんでいきました。

そしてあるとき決断しました。
画家としての活動を本格的に再開したのです。
今まで築いた基盤の多くを自ら手放し、そして絵を描く生活に集中することにしたのです。

2000年以降は日本全国を車で放浪しながら絵を描く放浪画家としての活動をはじめました。
そしてついに約12年前にワンボックスカー1台だけの「身ひとつ」で渡欧しました。
ヨーロッパ全土でも同様の放浪生活をしながらの活動を始めました。
旅のさなかでは色々な人々とめぐり合い、そしてほどなくフランソワーズ氏とも運命的な巡りあいをしました。
それ以来ずっと友好関係を続け、現在に至っています。
今やフランスで恒例化したこの展覧会も彼にとっては特別な想いがあります。

在仏日本大使館からも彼のコツコツと現地で日本文化を発信する趣旨に賛同をいただき、毎年展覧会のときは後援の認定を頂戴しています。
特に昨年は日仏友好160年を記念して、国際交流基金が主催して国家的イベントとして大々的に行った「ジャポニスム2018」の参加企画としても認定されました。
来年以降もどんどん進化した形で開催されるものと信じています。
KOKOROJAPON19わだまさと氏撮影5
日本国内においても現在群馬県や愛媛県などで新しい日仏の文化交流を主眼としたイベントや芸術企画の準備を進めているそうです。

私も彼を10年以上みていますが、彼の活動は破天荒な面もありますが、体を張って、エネルギッシュに、そして現地でしっかりとした活動基盤をつくり、1歩ずつ前に進んでいるという印象です。
活動や事業での「大胆で積極的な行動力」、そしてアーティストとしての「繊細な感受性」が同居している「不思議な人物」という感じです。
今後も彼からは「目が離せない存在」と思います。

写真は展覧会当時の会場風景などです。
写真は同行したわだまさと氏による撮影で、写真の提供を受けました。

※参考
・当サイトの「KOKORO JAPON展」案内記事

・水彩画家・長尾周二オフィシャルブログ

展覧会の記事1

展覧会の記事2

展覧会の記事3

文:管理人、Photo:わだまさと
(当記事における掲載写真は上記のようにわだまさとの撮影であり、無断での転用・転載などを固く禁じます)

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